2007年06月29日

音楽で出来る事?

未来

作詞/作曲 よなは はるき

世界中の人が 愛しあえるように
子供達の笑顔が 消えないように

どこか遠い国で 暮らす人たちの
小さな幸せを 奪わないように


今の僕に 何が出来るの?

手を取り 歌おう
祈りを捧げよう

ラララ....
手を取り合って歌おう
未来のために

==========


慰霊の日の前日、僕は那覇市内の、ある小学校でギターを手に歌っていました。

僕は思想家でも反戦シンガーでも、戦争体験者でもありません。
戦争の無い時代の沖縄に生まれおちた、ごく普通の一庶民です。

平和について声を荒立てることは今まで全くありません。
おそらく戦争と平和について語るのは、これが初めてのことでしょう。

でも僕は、慰霊の日に限らず普段から平和について一人静かに考えます。
なにげない日常の中でいつも考えます。

冒頭の『未来』という歌が、ある音楽教師の耳に留まりました。
それがきっかけであの子たちと出会いました。

金城小学校の子供たちです。

皆、真剣な眼差しで学校行事の平和集会に望み、平和の願いが込められた歌の数々を
邪気の無い真っ白な心で、真っ直ぐな歌声で一生懸命に歌っていました。

僕は『未来』をまず一人で歌い、
その後、『未来』を千名の全校生徒で大合唱。

まさに平和を担う使者達が今、僕の目の前にいるのです。
歌ってくれたのです。

何の見返りも求めず、素直に
一生懸命、声を合わせて僕の『未来』を歌ってくれたのです。

友人や隣人、家族や恋人を救えなくて平和を語る事こそ本当は無意味でナンセンスです。

でも今だけ語らせて下さい。
この子たちに会えたお陰で、僕自身が励まされた事。


もしかすると、この中から音楽を志す子が出てくるかも知れない。
大人になって、生きることの難しさを感じるかも知れない。

でも、憶えていて欲しいのです。
この平和集会で一緒に歌った事を。

僕はこれからも静かに平和を考えます。
そして歌います。

でも『未来』という歌が全てではありません。
家族や、恋人や、友人や、隣人が
幸せな気持ちになれる歌を歌います。

僕が戦争と平和について、真剣に語れるようになるのは、これからまだまだ先のこと。

金城小学校のみんな、本当にありがとう。








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