(第四話)ゴールへ

   

2006年11月07日 16:34

牛のもも子と別れた後、再び国道へ抜け、それからのどかな住宅地内に設けられたコースへ突入。
先に3キロの種目を完走したチームSINGの美女2人(!)が沿道で声援を送ってくれた。
残り約2.5キロ、先に折り返し地点を通過したチームSINGの仲間たちと、すれ違いざま左手を挙げてタッチ、声を掛け合う。
折り返し地点、残り約2キロ。住宅街から三度(みたび)国道へ。ここでハーフのランナーたちと入り乱れるため、かなり走りづらい。何せハーフの彼らは速いのよ。
10キロの後続グループと一緒に走らされるのだから、彼らにとってこそいい迷惑に違いない。
遅くてごめんなさ〜い。と心の中でつぶやきながら、ひたすらゴールを目指す。
シュガーホール前の信号機が点滅している。ここを曲がればゴールだ。とにかく走れ走れ!
足はもう既に限界。
最後のコーナーを曲がるとコース左手には佐敷中学校ブラスバンドの皆さん。
僕は被っていた赤いキャップを取って、大きく振りかざし『ありがとう!』部員の何人かが『あっ、よなはさん』
声は聞こえなかったけど唇の動きを確かに読み取った。
大きな黄色いアーチがみるみる近づいて来る。
ただいま。無事に帰って来ました。
タイム計測の帯をこの足でしっかりと踏みしめて今ゴールイン!
チームSING出走者、計9名、全員完走です!
素焼きのメダルを首に掛けてもらい、タイム入りの完走証を頂きました。そして仲間たちのもとへ。
皆すがすがしい笑顔で言葉を交わす。お疲れ様、ありがとう。みんなのおかげで最後まで走り切る事が出来ました。
よ〜し打ち上げだ!かんぱ〜い!
えっ?肝心のタイムは.....?
ん~と、写真では見えないかな〜?1時間20分33秒

〈おわり〉
関連記事